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第27回ウォーキング会が
開催されました

紅葉を愛でつつ話題の「防災地下神殿」を探訪する

2025(令和7)年11月23日(祝日)、冷気が漂う曇天の下、春日部市で第27回ウォーキング会が開催され、48人の同窓生らが参加しました。

当日のコースは、東武アーバンパークライン・南桜井駅を起終点とし、庄和総合公園を経て首都圏外郭放水路「防災地下神殿」(龍Q館)を巡るものでした。

 

【参加記】

「百聞は一見に如かず」の調圧水槽

●準備 私自身、今回のウォーキング会は2回目となります。「朝から日差しが届かず日中も肌寒い陽気になる」との天気予報を念頭に置き、手袋と厚手ブルゾンでしっかり防寒対策を取り、いざ出陣! 参加者の中には、手袋に加え、ダウンジャケット、マフラー、ニット帽などで完璧な人も見受けられました(ワイシャツに背広1枚だけの“つわもの”も・・・)。

●集合~出発 まずは午前10時に南桜井駅北口広場に集合。当日は「大宮高校同窓会」「大高やまぼうし会」と表示された2本の小旗が初めて披露されました。同駅の改札口付近で若月副会長がこの旗を掲げていたので、初参加の人も安心して合流できたと思います。全員集合後、名雲顧問の挨拶に続き、波多野常任幹事からコースの説明がありました。特に、団体行動での注意事項(①隊列が長くならないようにする②横断歩道の信号点滅時は無理して渡らない)はとても参考になりました。その後、準備体操(これが意外に重要!)で体をほぐしてから午前10時20分に出発しました。

●同駅~庄和総合公園 隊列は先導者が掲げる小旗が目印となり、皆迷うことなくついていくことができました。駅前のスーパー脇を通り、江戸川左岸用水路を越え、国道16号を通過し、午前10時50分、同公園に到着。国道16号に接続する金崎交差点には百畳敷きの大凧(たこ)(縦15m×横11m、重さ約800㎏)の実物大看板が展示されており、その大きさに圧倒されました。私も一度は大空を舞う本物の大凧を見たくなりました。

同公園内にある春日部市役所庄和総合支所は、とてもモダンな造りでした。調べてみると1992年1月に竣工し、日本建築家協会の「25年建築選登録作品」(注)に選定されたとのこと。公園内では美しい紅葉が広がり、冬桜も数輪咲いていて訪れる人の目を和ませていました。

(注)25年以上の長きにわたり、建築の存在価値を発揮し、美しく維持され、地域社会に貢献してきた建築。

●同公園~首都圏外郭放水路(龍Q館)~解散 午前11時過ぎに同公園を出発し、同30分には同館に到着。同館前の多目的広場(防災地下神殿の地上部分)ではサッカーの試合が行われていました。屋外には同放水路トンネル工事で使用した「泥水式掘削機(シールドマシーン)の面板(めんいた)」が展示されていました。

ここで恒例の自己紹介。ベテラン参加者ばかりと思いきや、初参加や2回目(私も含めて!)の人も複数いて、「知り合いだけで固まるのでは?」という心配は吹き飛びました。「大高出身」という絆ですぐに打ち解け、楽しいランチタイムを満喫。その後、午後0時20分に同館1階ロビーパネル前に集合し、コンシェルジュ(総合案内係。国土交通省関東地方整備局江戸川河川事務所に所属)から施設概要の説明がありました。参加者は「防災地下神殿」と表示された赤いシールを胸に貼って2階の展示室に移動し、ビデオを視聴したり、中央操作室の説明を受けたりしました。

午後1時に第1立坑出入口から116段の階段を下り、いよいよ調圧水槽に潜入(コンシェルジュはカウンターを使い移動ポイント地点で常に人数を計測)。ここで参加者は自由に記念写真を撮ることができます。その後同じ階段を上り、同出入口前の広場で合計55分間の見学が終了しました。午後1時35分にここを出発し、帰路は往路と同じルートをたどり、同駅に午後3時15分到着。全員の無事を確認し、名雲顧問の挨拶後、解散しました。

●施設の概要 「防災地下神殿」と呼ばれる施設は調圧水槽のことです。長さ177m、幅78m、高さ18mで、ビル6階に相当します。倉松川など5つの中小河川の洪水を、5本(基?)の立坑(深さ70m、直径30m。シンデレラ城がすっぽり入る深さ!)に取り込み、トンネル(内径10m)を通して同水槽に貯め、放水量を加減しつつ江戸川に排水しています。これら一連のメカニズムを「首都圏外郭放水路」と呼んでいます。

13年の歳月をかけ2002年6月に一部が供用され、2006年6月に全区間が完成し全ての川の供用が始まりました。映画『翔んで埼玉』など多くのメディアでも撮影ロケ地として取り上げられています(壁面は芸能人のサイン色紙でびっしり!)。なお「龍Q館」のネーミングは、同館のある春日部市(旧庄和町)に伝わる「火伏(ひぶせ)の龍」伝説と、「AQUA(水)」にちなんだものとのこと。

●全体の所感 紅葉を愛(め)でつつ話題の施設を見学、というワクワク感を堪能しました。他の参加者からは「肩書抜きで先輩や年下の同窓生と会話ができて楽しかった(男性)」「自分一人では企画できない場所に連れて行ってもらい視野が広がった(女性)」といった声が聞かれました。同放水路は、日本が世界に誇る土木建築物とあって全てが巨大で圧倒されました。まさに「百聞は一見に如(し)かず」。しかしこの施設は、観光ではなく災害から命を守ることが本来の目的です(「地下神殿」の前に「防災」の2文字が付いているゆえん!)。最初にコンシェルジュから「災害から命を守る自分事化カード」を渡され、水害の恐ろしさと防災の重要性を学びました。これを機に改めてわが家の防災対策を見直すつもりです。

今回、全員無事に行程を終えることができたのも、下見、案内状の発送・取りまとめ、当日の引率・案内、会計処理など、多くの役員の皆さまのお力によるものです。特に波多野常任幹事には見学ツアー予約をはじめ、リーダーとして多大なご尽力を頂きました。皆さまには心から感謝申し上げます。

(第30回卒 鈴木弘典)

埼玉県立大宮高等学校同窓会
大高やまぼうし会

「大高やまぼうし会」は埼玉県立大宮高等学校の同窓会団体の名称です。

大宮高校は、昭和2年に財団法人成均学園高等女学校設立から始まり、昭和26年に埼玉県大宮第一高等学校と埼玉県大宮女子高等学校が結合し、埼玉県立大宮高等学校と校名が変更され現在に至り、多くのメンバーが卒業してきました。

​それらの仲間の繋がりを絶やさず、大宮高校との繋がりを常に持たせるために、交流は今も続いています。

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